いへいた

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 これも「M」さんからのお勧めの作品です。宝島社の『このミステリーがすごい!〈2004年版〉』で、1位に選ばれた作品です。400頁を超える大作です。

 所謂「叙述トリックもの」です。純文学作品のようなタイトルの意味が読み終わってはじめてわかります。悪徳商法の調査を依頼された二十歳の探偵のどたばたの捕り物ストーリー、自殺しようと電車に飛び込んだ女性を助けた男のその女性との恋愛ストーリー、その悪徳商法に翻弄され人生をずたずたにされた女性の話が平行して進んでいます。

 そのそれぞれの話はまるで3つの別の物語を読んでいるようにバラエティに富んでいます。ひとつひとつを単発のサスペンスドラマにしたら面白いだろうなというほどのレベルで、読んでいてページがすいすい進みます。

 ところがラスト数10ページで大どんでん返し。様々なレビューからそれは想像していたのですが、楽しめました。最後に話がぐぐっと収束していき、作品の主題である「高齢者問題」へ切り込まれていきます。

 人は皆誰もが老いていき、それに伴いさまざまな人としての生理的、知的機能は衰えていきます。この作品はそれに対してのアンチテーゼの意味合いも含んでいるでしょう。老いて益々盛んとはこの作品のラストシーンそのものですね。

 ただし、なんか変な違和感もありました。強引な展開ではなくそれなりに計算尽くされているのでしょうが、ちょっと鼻につくところもあります。(主人公の人柄など)まあでもそれはこの作品を楽しむためのひとつのアイテムですので、納得できました。

 「チャーリーズエンジェルが助けに来る」なんていうところがあり、なんか時代錯誤だなぁと思い出したあたりからのめり込んでしまいました。

 もう一冊彼の作品を買いました、次に読みます。
コメント
この記事へのコメント
こんばんは~。

早速、読んでいただけましたか~。
ちょっと無理な部分もありますが、
最後は「驚愕」ですよね!

私の場合、「一体何が起こったんだ?」と思うくらい、驚きでした。

また、オススメ本ありましたら、
お知らせします~。
2009/02/17(火) 00:32:23 | URL | マーコ #-[ 編集]
 そうですねえ。何処でだまされるのかなと思っていたら、えぇええ?でしたね。
 でもって、強引でもあれ余韻を感じ取れる作品でした。

 自作「世界の始まり、あるいは終わり」を読んでいます。
2009/02/17(火) 20:18:55 | URL | いへいた #-[ 編集]
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