FC2ブログ

いへいたのラーメンブログ

けっこう更新してます。

2020/06 | 123456789101112131415161718192021222324252627282930

ブログ内検索

 なんで突然この作品かというと、実は古本屋のワゴンセールで50円だったのです。ただそれだけでした。

 江國香織という作家は名前しか知りませんでした。調べてみると私と同い年であること、直木賞を受賞していること、この作品は10年前のものであることがわかりました。

 かつて夫だった男と生き別れた女性が主人公ですが、その経緯は詳しく書かれていません。ただその男性との間のひと粒種である娘との、約六年間の様子が二人の織りなす交互の語り口で描かれています。

 文体は細切れで平易な叙述が多く、スイスイ読めます。個人的に馴染みのあるロッドスチュアートや、逗子や草加などが出てきて親近感が持てます。ただし、小学校五年生にしては大人びすぎている娘の草子の感性にやや首を傾げたくもなるのですが、ギリギリ許容範囲内で違和感はありませんでした。

 著者自らが後書きで「これは狂気の物語である」と言っています。なる程確かに、現実には有り得ないファンタジーとして楽しめました。とともに「もやわれる」という言葉があること知り、この言葉がこの作品の主題に深く関わっていることがわかりました。

 思春期の子供を持つ親が、子供の成長とともに必然的に感じることとなる寂しさも共感できましたね。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://hanke.blog113.fc2.com/tb.php/570-3094080f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック