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いへいたのラーメンブログ

けっこう更新してます。

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 いやあ、久しぶりに新書で買いましたがやられました。かなり心揺さぶられました。東野作品は前作(未読)「新参者」がドラマ化されるみたいですね。本作品も期待通りの読後感でした。

 将来を嘱望されたアルペンスキーの金の卵である19歳の女性とその父親、彼らを取り巻く人物達が織りなす儚くも何か大切なものを訴えかけてくれる物語です。ラストに向けての怒涛の謎解き、さらには子が親を思うセリフにはハラハラしどうしで、ページをめくる手が止まらなくなりました。

 男手一つで育て上げ、期待通りに伸びてきた娘がまさに表舞台に飛び出そうかというタイミングで彼女のファンだという男の不審死。これには主人公である父親がとある決心をせざるをえない事情があり、これが物語の核をなしていきます。

 主題は「スポーツと素質」でしょう。それにスポーツを好きであることの意味や、素質は努力を上回れる要素なのかということがさりげなく登場人物により語られていき考えさせられます。

 タイトルは「託卵」という鶏の生態を比喩したものですが、サスペンスの要素と人間の持つ悲しい性がバランスよく保たれ描かれています。

 どの登場人物もキャラが魅力的で感情移入しまくれます。映画化されたら格好いいだろうなと思います。個人的には娘の風美が誰がキャスティングされるのかななどと勝手に想像しています。

 間違いない快作でしょう。
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