FC2ブログ

いへいたのラーメンブログ

けっこう更新してます。

2020/06 | 123456789101112131415161718192021222324252627282930

ブログ内検索

 いやあ、これは面白かった。すいすい読んじゃいました。駅の階段下りながらも読んでましたね。何で読みやすかったかというときっと文中に会話が多いからなんでしょう。その分、ページあたりの字数が少ない?(笑)

 いきなり覗き趣味の売れない作家が双眼鏡で女性の部屋を覗くシーンから始まり、つかみはオッケー。なんとそこで目にしたのは顔の皮を剥ぎ取られた女性の惨死体。これをひとりの刑事が日本中を飛び回りながら捜査していくという、まあいたってオーソドックスな推理小説です。

 殺されたはずの女性は別の場所(寝台特急の中)で同時刻に目撃されていることあもり、読んでいる方は全く予想がつかない展開です。それを主人公である若くて男前な刑事「吉敷」は様々な推理をめぐらせ解決していきます。その推理の過程が独り言のようにつぶやかれていくという描写が多くて、自分も捜査陣に加わっているような感覚にさせてくれました。

 そして、まだページ数はかなり残っているのに意外な形で決着がつきます。「なんだ、そうか」と思うのもつかの間、これで終わるはずの無いのが島田作品の真骨頂。とんでもないところから新たな事実が発覚し、それを暴くために大掛かりな仕掛けが組まれます。これがお見事。「うんうん、そうそう、あれのことだな。」と作中では「二重底」と評される事件の真相が明かされます。
 
 ラストシーンの一言も最高にひねってあって、「これでもか」でした。「参りました」
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://hanke.blog113.fc2.com/tb.php/1244-4d366879
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック